2016年02月09日

わかやま塾ネクスト月刊クロスインタビュー Vol.5



釜中:わかやま塾に入ったきっかけや、印象に残っていることは?

西中:布団店を経営している和歌山の実家に帰って来たばかりのころ、新聞や友達のフェイスブックで募集しているのを見て申し込みました。青山繁晴さんの講義がアツかったのを覚えています。わかやま塾に参加して良かったのは、人脈が広がったことですね。

釜中:布団店をするまではどんなことを?

西中:マクドナルドに6年間勤めて店長もしました。その後、オーストラリアに8ヶ月留学してホームステイをしたり、語学学校に通ったり。留学後に地元に戻って家業を継ぎました。




釜中:和歌山に戻って来て、資格をたくさん取ったとか。

西中:布団をメーカーから仕入れて売るだけでなく、布団店として良い睡眠は何かをお客様に伝えられるよう、睡眠健康指導士の資格を取りました。一番良い睡眠は、身体に負荷をかけずに自然な状態で眠れること。快眠につながる良い布団は何かを見極めるため、羽毛ふとん診断士の資格も取っています。

釜中:例えば羽毛をさわって、これは良い品質とか分かるんですか?

西中:さわるだけでは分かりませんが、中を見たら分かります。ダウンの毛が大きくて、密度が濃い羽毛ほど保温力が強い。今まで中国が主に羽毛を輸出していたのですが、中国自体が消費国になったので羽毛の量が足らなくなっています。店では羽毛布団のリフォームに力を入れていて、羽毛を取り出して状態をチェックして、洗って再度使えるかを確認します。使い捨てするのではなく、良い物を選び長く使ってほしいです。



釜中:なかなか「睡眠」は奥が深そうですね。

西中:はい。一般的に睡眠と布団の正しい情報があまり知られていなくて、何が良いか悪いかを知らない方が多いですね。少しでも快眠できるように、正確な情報をもっと伝えていきたいです。

釜中:ちなみにどんな寝方がいいのですか?

西中:まっすぐ上を向いて寝るのが息も吸いやすく、一番いいです。身体がだらっと力を抜けていることが大切。布団を良くすると、上を向いて眠れるようになることもあります。

釜中:西中さんは毎日快適に寝られていますか?

西中:快眠です。朝も気分良く起きられます。販売予定の商品を、寝て試すこともあります。

釜中:自身で試しているのですか?

西中:はい、自分で洗ってみたり、寝てみて本当に良いと思った布団だけをおすすめします。起きている時と寝ている時は筋肉の緊張具合が違うので、実際に寝てみないとその方に合うかは分かりません。なので、お客様にはお試しで貸し出しもしています。



釜中:西中さんのフェイスブックで布団を作っているので見かけました。布団を作れるんですか?

西中:綿素材の布団は自分で作っています。2月に掛け布団の国家資格を受けに行きます。生地を切って綿を入れて、縫い上げ、3時間以内で布団を仕上げる試験で、美しさと掛かった時間で評価されます。

釜中:休みの日は何をしていますか?

西中:最近は行けてないのですが、自転車に乗るのが好きで友達とよく行きます。朝日・夕陽100選のプレートが和歌山に100枚あって、そのプレートを探すのが好きで、既に60ヵ所ぐらいまわりました。生石高原のような山の上にもあって自転車で行けない場所は、自転車をかついで行っています。

釜中:今後の目標は?

西中:創業100周年を目標に、あと33年がんばりたいです。33年後には、ちょうど65歳になるので細々でもいいので100年続けたいです。ただ一つ、それまでにスプリングマットの文化を壊したいです。スプリングマットは中が空洞だからへたると腰が痛くなります。布団と違って干せないし、簡単にゴミとして出せません。布団は洗えるし、打ち直しができます。ベッドを買うなら、スプリングマットよりヒノキや桐など、スノコの布団用ベッドがおすすめです。ベッドの上のスプリングマットを敷き布団にまわした方が快適な睡眠につながります。



釜中::最後に「ふとんのにしなか」の強みを教えてください

西中:昭和23年に開業して、創業67年になります。祖父の代からあるので、知っていただいている方が多いことでしょうか。こだわりは自然素材です。メーカーが良いと言った商品をうのみにして売るのでがなく、本当に良い布団を自分たちで見極め、安売りせずに見合った価格で提供しています。セールはしないけれど、良い布団を自信を持って販売しています。高い商品もありますが、お客様には快眠できる本当に良い物を、長く使ってほしいです。

自然睡眠具の店
ふとんのにしなか
http://nishinakafuton.com/
https://www.facebook.com/nishinakafuton
住所:和歌山市六十谷180-55
電話:073-461-0118
営業時間:午前9時~午後7時
定休日:日月定休  

2015年12月08日

わかやま塾ネクスト月刊クロスインタビュー Vol.4




岡:こんにちは。ネクストのインタビューということで、まずはわかやま塾に参加したきっかけを教えてください。

釜中:県知事が塾頭で講師陣も素晴らしい方々ということろに引かれました。勉強になることが多かったですね。

岡:印象に残っている講義はありますか?

釜中:人口と発展が比例する話は、普段あまり考えたこともなかったので興味深かったですね。和歌山市は人口が減っていて、岩出市は少し増加している。まちの力強さを人口という今までとは別の角度から考えられるようになりました。
これは私の持論なのですが、まず人の話を素直に聞くようにしています。「そんなん知ってるわ」という気持ちで聞くと何の発見もできません。従業員にもまずは素直に聞くように伝えています。以前聞いたことのある話でも、その時の自分と現在の自分は時とともに変わっていますよね。素直に聞くと必ず新たな発見がありますね。




岡:紀州技研ではどんなお仕事をされていますか?

釜中:製造と開発部の責任者です。もともとエンジニアだったので開発にも携わっています。紀州技研は従業員190人のうち3分の1の60人が技術屋です。1年に1回は新商品を開発するようにしています。紀州技研のメイン商品は消耗品のインクの販売です。インクの売上が半分、プリンターの売上が半分です。インクは安定して販売できているので、機械や新商品の開発にもチャレンジできるビジネスモデルになっています。



岡:海外にも展開していますよね?

釜中:中国内に12の営業所と10ヵ所に出張所があります。中国の経済は今、減速気味なので「チャイナ+1」とのことでインドに2年前に会社を設立しました。販売拠点だったのですが今、そこに6千坪ぐらいの工場を作っています。来年度中に完成予定で、アフリカやヨーロッパの代理店を管轄する拠点にしたいです。



岡:海外にも紀州技研さんと同じようにプリンターを販売する会社はあるんですか?

釜中:海外展開している会社は世界に10社ぐらいありますね。価格は海外の商品には太刀打ちできないので、機械トラブルがあった時にすぐに駆けつけるアフターフォローの体制で信頼性を得て、差別化を図っています。商品そのものが良いのはもちろんですが、信頼を得るのも大事。「1回プリンターを販売したらその会社との付き合いは終わり」にするのではなく、次のプリンター買換の時も購入してもらえるように信頼関係をつけておくことが大事です。そのためにアフタ-フォロー体制をしっかりして、こつこつと信頼を積み重ねています。




岡:最後に、釜中さんのこれからの抱負を聞かせてください。

釜中:従業員それぞれが喜びをもって働ける会社をつくっていきたいです。もちろん業績を伸ばしていきながらですが、個人が会社を通じて夢を実現でき、仕事に喜びを感じてもらいたいです。先日、岐阜県に仕事で行った時に地元の子どもが、将来の夢は「地元の、ある製造会社で働きたい」って言ったんですね。それを聞いた周りの大人は「夢がなさ過ぎる」って言ってたのですが、それがひっかかりました。きっと、その子の親がその会社で働いていて「自分の会社は良いところだよ」と子どもに言ってるんでしょうね。紀州技研も、そんな風に社員が家族や子どもに「この会社良いよ」って誇ってもらえる会社にしていきたいです。

紀州技研工業 https://www.kishugiken.co.jp/
  

2015年09月23日

わかやま塾ネクスト月刊クロスインタビュー Vol.3



戸川:「戸川定昭のクローズアップネクストー!!」
ということで、本日は岡京子さんの会社にお邪魔しています。

いつも元気でほがらかな岡さん。子育てに趣味のマラソンや自転車、お仕事もバリバリとされています。まずはお仕事の内容をお聞かせください。

岡:会計事務所で、中小企業の皆さんの決算やお金回りのことのお手伝いをしています。経営や会社全体のことの相談をされることもあり、とてもやりがいがあります。

戸川:
もともと会計事務所で働きたいと思われていたんですか。

岡:いえ、実は新聞記者になりたくて。東京で女性向けの新聞の記者をしていました。その後、ロンドンへ渡り日本人向けの新聞記者をしました。初めは英語がわからなくて苦労しましたが、仕事の後に週3回語学学校へ通い、話せるようになってきましたね。

戸川:確か旦那さんはイギリスの方ですよね。現地で知り合われたんですか。

岡:そうです。イギリスで日英協会100周年記念のジャパンフェスティバルていうのがあって、そこへ取材に行った時にたまたまインタビューしたのが今の旦那です。その場では何もなくわかれたんですが、また後に再会して・・・。

戸川:それは運命の赤い糸で結ばれていたんですね!ロンドンでは何年いたんですか?

岡:トータル10年です。記者の後、日系の銀行で為替の先物取引に携わっていました。10億とか100億の取引を毎日何度も扱っていました。ロンドンの後は旦那と一緒に日本に帰国して3年千葉県、それからニュージーランドに1年近く滞在して、10年前に和歌山に戻ってきました。

戸川:戻ってこられて、子育てしながら、家業を継いで社長もされている。さらに昨年は創業スクールも立ち上げられましたよね。



岡:中小企業庁の委託を和歌山で唯一受けて、始めました。中小企業診断士や実際の創業者が講師になって、起業を目指す人に講義をしています。授業の半分は受講生同士のグループワークにしています。受講生同士の絆が生まれて、スクール終了後も創業した仲間をお互い支え合ったり、ネットワークを使って商品を売ったりとすごくいい関係がスクールから生まれました。全国の優秀な「創業スクール10選」としても表彰されました。

戸川:情熱のある人がいて刺激を受けられそうです。創業スクールを始めようと思ったのは。

岡:和歌山を元気にしたいからです。和歌山は自然、歴史、農産物も素晴らしく宝の宝庫です。それに関空に近くて海外へのアクセスが良い。そんな資源に気づいて活用して創業してくれる人が増えたら、和歌山はきっと元気になります。人口減少、少子高齢化と和歌山には課題がいっぱいありますが、その分チャレンジのしがいがあります。和歌山をもっと創業しやすいまちにして、全国から起業家が集まるまちにしていきたいです。



戸川:ずっと話を聞いていて、岡さんが和歌山に帰って来てくれて本当に良かったなと思います。ものすごく和歌山にエネルギーを吹き込んでくれている。そんな岡さんと出会ったのも、わかやま塾ですよね。入塾したきっかけは。

岡:中小企業同友会で毎年知事との懇談会を企画していて、一昨年、仁坂吉伸知事が来られた時にわかやま塾の立ち上げを聞きました。熱意を持ってしようとされていて、「これはおもしろいな」と入塾させてもらいました。わかやま塾は公務員や会社員、事業主など色んな業種の方が参加していて多面的なのに、「和歌山をよくしたい!」という思いは一致している。すごく刺激的です。

戸川:私も岡さんはじめ、色んな方と知り合えてよかったなと思います。和歌山には夢を語れない若者や、一歩踏み出せずに悩んでいる若い人がいます。最後に、そんな若者へ岡さんならではのメッセージをお願いします。

岡:突然ですね(笑)。やってみるって大事だなと思います。できない言い訳は色々できるかもしれないけれど、「まず、やってみようよ。やってみないとわからんやん」って。目の前にチャンスが広がるから、何事にも挑戦することは大事だと思います。

戸川:色んな経験をされてきた岡さんが言うからこそ、その言葉がガツーンと響いてきました。きっとこれを聞いてくれている若者にも何よりものメッセージになったと思います。本日は貴重なお時間をありがとうございました!

岡会計センター
http://www.okakaikei.co.jp/

夢を叶える☆わかやま創業スクール
http://www.okakaikei.co.jp/sougyou/



わかやま塾ネクスト公式ブログ
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2015年08月10日

わかやま塾ネクスト月刊クロスインタビュー Vol.2



志場:現在の部署、高校総体推進課ではどのようなことをされていますか?

戸川:7、8月に和歌山で開かれている全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の実務です。総体はアスリートの選手だけでなく、歌やダンスが得意な高校生が開会式を盛り上げたり、デザインが得意な子がポスターを作ったりと高校生全員でつくりあげています。私の班は、陸上競技、剣道競技、ヨット競技の大会の準備、運営を行っています。

志場:県教委配属の前は、現場で英語の教師をされていました。色んな所で元生徒から戸川先生の熱血ぶりを聞いています

戸川:学校行事や英語が大好きで教師になりました。29歳から毎朝4㌔走り、腹筋100回、腕立て伏せ100回、斜め懸垂100回するのが日課。学校で朝から乾布摩擦して体からゆげを出していたので、生徒からそのイメージが強いのかも(笑)

野球部の顧問もしていて、「退部したい」と言う生徒を浜の宮ビーチへ呼び出し、「今悩んでいることは、このビーチの砂粒ひとつよりも小さいことや!」と説得して引き留めたことも。生徒には熱すぎて、失敗したなと思うこともあります。



2015.3.21 新聞記事



志場:2010年にはNASAの宇宙教育訓練プログラムに教育者の日本代表として選抜されたそうですね?

戸川:教師のスキルを上げて、子どもの宇宙への関心を高めるためのボーイング社によるプログラムです。教室だけで通じる英語ではなく、現場で使える生きた英語と、宇宙を通した夢のある教育をしたくて応募しました。

帰国後はブルースーツを着て、「英語が使えたら、宇宙と関わる仕事もできるんやで」と生徒たちに授業をしました。

志場:戸川さんにとって、理想の教師像は?

戸川:自ら経験したことを次世代へ伝えるのが教師の義務だと思っています。知識を一方的に説明するのでなく、経験をもとに導きだすこと。学校以外に色んな経験をし、勉強を重ね、スケールの大きな人間になり、教師自身が生徒から憧れられる存在にならなければならない。そんな先生が近くにいると、生徒は「いじめは絶対しない」と思えてくるはずですよ。

志場:わかやま塾に入ったきっかけは?

戸川:他の活動にも通じることですが、教師だけでは世界が狭いと思ったからです。異業種の人と出会い、刺激を受けたかった。わかやま塾の目的に「世界に通用する人材育成」ともあり、英語教師として「グローバルな視点で地元を大切にできる生徒を育てたい」と思っていたので相通じるものがあると感じ応募しました。わかやま塾に入り、異業種の人とコミュニケーションをとることって大事だなぁと思いますね。

志場:今後、自身として成長していきたいこと、こうなりたいとの思いはありますか?

戸川:2つあります。ひとつは、小学校4年生から続けてきた剣道をいくつになっても元気に続けること。武道の良さを、もっと知りたい。もうひとつは、英語教育に携わり続けること。

英語は世界の共通言語で、必ず役立ちます。英語を話せる人材を1人でも多く育てたい。定年後も、生きた英語が話せる生徒が育つ授業カリキュラムを研究していきたいです。




平成27年度全国高等学校総合体育大会「2015 君が創る 近畿総体」
ホームページ:平成27年度全国高等学校総合体育大会「2015 君が創る 近畿総体」
「2015 君が創る 近畿総体」和歌山県実行委員会→フェイスブックページ

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2015年07月08日

わかやま塾ネクスト月刊クロスインタビュー Vol.1



志場:白で統一され、清潔感のあるサロンですね。レヴィール和歌山店はどんなことをしているんですか?

橋爪:肌トラブルの原因を分析して、その方に合ったお家でのケア方法や生活習慣などをアドバイスします。パックやマッサージをしてきれいにするエステではなく、根本から肌トラブルの原因を一つひとつ解決していきます。ここでは、実際に洗顔をしてもらって、普段のお手入れに問題がないか、使っている化粧品やアレルギーはないのか、までチェックしています。

志場:この仕事を始めようと思ったのは?

橋爪:独身の時にお客さんとして大阪の肌質改善専門サロンに通っていたんです。皮膚の生理機能を教えて下さったり、化学的に分析して、私の肌の悩みを親身になって考えてくれて「ここなら信用できるな」と。

結婚を機に和歌山に来て、保育士をしていたのですが、和歌山店でサロンをしてみないかと声をかけていただき始めました。

志場:どんな時にやりがいを感じますか?

橋爪:ニキビで悩んでいたお客様が「今まで髪でかくしていたけど、顔を出せるようになった」と喜んでくれたり、「スッピンでは人前に出られない」と言われていた方がファンデーションなしで毎日過ごせるようになったりと、素肌がきれいになることで、生き生きした日々を送られるようになったお客様を見るとやりがいを感じます。

ファンデーションやチークなどでシミやシワを隠さなくてよいよう、素肌に自信が持てる女性を増やして、キラキラした女性がもっと社会で活躍してほしいです。




志場:サロン運営以外に、わかやま塾ネクストの世話役代表もされてますよね?

橋爪:大阪出身で、和歌山のことをあまり知らなかったので、義母の勧めもあり、勉強したくてわかやま塾に入りました。ネクストの立ち上げから関わり、行政の方や経営者、農業をされている方など、この仕事だけなら出会えない色んな業種の方に出会えました。

お互いが刺激を受け合い、ネクストの活動を通じて、それぞれが次のステップの“ネクスト”へ進める場にしたいです。根本は和歌山の活性化ですね。

志場:今後はどのような活動を?

橋爪:肌質改善だけでなく、メタボリックや肥満で悩む方のための体質改善の事業も始めました。

美容と健康のトータルケアをして、一人でも多くの方が健康にいつまでも美しくいられるような人生のサポートをしたいです。

娘に「お母さんみたいに誰かを幸せにするために楽しく働ける女性になりたい!」と言われるような母であり、女性でありたいです。



お店紹介
店名:レヴィール和歌山店
住所:和歌山市南細工町15 橋爪ビル3F
TEL:073-422-5001
ホームページ:レヴィール和歌山店(旧レヴィクリエ 和歌山店) https://www.facebook.com/RevcrieWakayama

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